オウム返しをすることが重要なわけではない
こんにちは、またはこんばんは。
コミュ障のマサです。
今日はオウム返しをすることが重要なわけではないという話です。
最近はコミュニケーションに関する本が多数出版されており、
読んだことがある方も多いと思います。
そんな中でよく書かれるのが「オウム返しをしましょう」という話。
おそらく見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか?
かくいう私もコミュニケーションについて初めて学んだ内容は、大学のキャリア系授業での「オウム返しをすることが大切」という話でした。
ただこのオウム返しの話、いざ聞いて実践したところ「オウム返しばかりしてたら変な目で見られた」という被害報告や、「ずっとオウム返ししてるわけにもいかないし、他にどうすればいいの?」という疑問の声が私含め周囲でも上がっていたことをよく覚えています。
オウム返しは確かにコミュニケーションにおける基礎的かつ重要な技法の1つです。
ただし、ここで重要なのはオウム返しはあくまである「目的」のための手段の1つでしかないということです。
その目的とは、「相手の話を聴いていることを伝える」ことです。
当り前ですが、オウム返しとは相手の話を繰り返すわけですから、相手の話を聴いていないと行うことができません。
よって、話し手としてはオウム返しをされると、少なくともこの人は私の話が聞こえているということが分かるわけです。
そして、当然目的に対して手段は複数あるものです。
相手の話を聴いていることを伝える手段もオウム返し以外にたくさんあります。
例えば…
(1)うなずき
相手の話に対して、相手のほうを向いて頷きながら聴くこと。
(2)言い換え
相手の話の内容を言い換えること。頭に「つまり」が付くイメージ。
「(つまり)~なんですね」
(3)質問
相手の話の内容に対して質問すること。普通自分の話に質問されて、この人は話を聴いてくれていないとはなりにくい。
(4)要約
相手の話を要約すること。(2)言い換えに近い。
(5)共感を示す(やや応用的テクニック)
相手が抱いているであろう感情を伝えること。詳細は下記記事を参考
など。
オウム返しばかりされたら、「何でこの人さっきから私の話を繰り返してるの?」と思われるのは想像に難くないと思いますが、上のように複数のテクニック(手段)を組み合わせると自然に見えそうではないですか?
このことを理解せずにただオウム返しが大切!と覚えてしまうと、ついついオウム返しばかりに頼りがちになります。人に嫌われる原因にもなりかねないので、ぜひ複数の手段を取り入れて「あなたの話を聴いていますよ」「あなたの話に関心がありますよ」ということを伝えるようにしてください。