第一印象を磨く~まずは外見から③~

こんにちは、またはこんばんは。
コミュ障のマサです。

今日は前回、前々回の記事に引き継ぎ外見の磨き方について。
前回、前々回の記事を読まれていない方はぜひこちらも参照ください。

masa-commusyou.hatenablog.com

masa-commusyou.hatenablog.com

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当ブログの内容は、下記記事のコミュニケーションの5つの原則を前提として書いています。未読の方はぜひご一読ください。

コミュニケーションの5つの原則まとめ - コミュ障のためのコミュニケーション論
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さて、前回までの記事で人の外見を
(1)顔
(2)髪型
(3)体型
(4)服装
の4つに分けてそれぞれ磨き方を説明してきました。
今回はラストの体型と服装についてのお話です。

まずは体型について。
自分の体型に自信がある方はいいのですが、私含めコンプレックスを抱えている方も当然いるでしょう。
筋トレや食事などで美しい体型を維持できるのであればそれが一番ですが、なかなか続かないという方も多いはず。
そういう話はダイエット本などに任せるとして、ここでは即効性のある方法として服装で誤魔化す方法をご紹介します。
実はこれが体型・服装をまとめて説明する理由でもあります。

当り前ですが、体型が整っていない人が体にピッタリフィットするような服を着ると体型がモロに出てしまいます。
ガリガリの人ならガリガリ感が出ますし、逆に太っている人が体を少しでも細く見せようとピッタリした服を着るとかえってムチムチになって太っていることが強調されてしまいます。
では、どうするか。
まず第一に体にフィットしない=ゆとりのある服を着ることです。
服を買う際にことさらジャストサイズにこだわる人がいますが、そもそも私服をジャストサイズで着なくてはいけないなんてルールはありません。
また、既製品の服はSMLなどの限られたサイズ展開ですから、それであらゆる人の体型にジャストサイズの服が見つかるなんてことはそもそもあり得ません。
体型を隠すにはゆとりのある服を着るのが基本です。
また、ゆとりがある服でも薄手で柔らかい素材の服だと体型が出がちですので、やや厚みがあるものや固めの素材を選ぶとより体型は誤魔化せます。
とはいえ、じゃあ上下ゆったりしたもの着ておけばいいと言うほど単純ではありません。ただ上下ダボダボした服を着ていたら体型は誤魔化せるかもしれませんがルーズな印象が強くなりがちでしょう(部屋着ならいいですが…)。
そこで第二にシルエットをIAYラインで整えることが必要になってきます。
IAYラインとは服を着た際のシルエットの形で、上下細身でアルファベットのIのような形のシルエットがIライン、上半身が細身の服や着丈の短いコンパクトなアウターで下半身がワイドパンツなどアルファベットのAのような形のシルエットがAライン、上半身がダボっとしたサイズの服やロングコートなどボリュームのある服で下半身が細身のパンツなどを履いたアルファベットのYの形のシルエットがYラインです。
基本的にこのIAYラインのいずれかでコーディネートを作ると体型はきれいに見えます。

まとめると、体型をごまかすには
1.ゆとりのある服を着る
2.素材は厚みがあるものや固めのものを選ぶ
3.シルエットはIAYラインのいずれかで
です。

また、ファッションにおいて私服を選ぶ際はフォーマル(ドレス)な要素とカジュアルな要素を組み合わせるのが基礎となります。
フォーマル(ドレス)とはスーツで使われるものでデザインだとスーツのジャケット(テーラードジャケット)やスラックス、シャツなど。色だと白・黒などのモノトーンやダークネイビーなど。
カジュアルとはフォーマルの反対でスーツで使われないようなデザイン・シルエット・素材などです。例えば、パーカーであったり、ダボっとしたオーバーサイズの物であったり、赤黄といった色やデニム素材などですね。
例えば、白シャツに上下細身の黒のスーツにネクタイを締めるといったフォーマル100%のスタイルだと結婚式などではいいですが私服としてはおかしいですよね?
また、ダボダボのパーカーにボロボロのダメージジーンズ、足元は穴あきサンダルといったカジュアル100%の格好は部屋着や近所のコンビニに行くぐらいならいいかもしれませんが、私服としては少々ルーズすぎるでしょう。
このようにフォーマル(ドレス)100%でもカジュアル100%でもなく、フォーマルとカジュアルをミックスしたところに私服におけるオシャレはあります。

とはいえ、ここまで述べてきましたがこれだけ聞いても「具体的にどういう服選べばいいか分からない」という方が大半かと思います。
そこでオススメしたいのがファッションYoutuberのMB氏の書籍やコンテンツです。

○○を意識するだけで、今日からおしゃれになれる!【初心者でも分かるファッション基礎理論vol.01】 - YouTube

こちらを見ていただければ分かると思いますが、実はここまで述べてきたことはほぼMB氏の受け売りです。
私自身ファッションは右も左も分からない人間でしたが、MB氏の書籍を読み、メルマガも長年購読して今では自分で服を選び、コーディネートも組めるようになりました。
他人に丸投げみたいな感じですが、私がここで語るよりMB氏のコンテンツを見ていただくほうが服装についてははるかに有益だと思います。
服装についてより詳しく学びたい方はぜひMB氏のコンテンツをご参照ください。

…ただし、MB氏のコンテンツはメンズ向けのものがほとんどなので女性のコーディネートについて1点補足をしておきます。
女性でも上で述べたフォーマル(ドレス)とカジュアルをミックスすること、シルエットをIAYで整えることは同じなのですが、それに加えて女性は女性らしいアイテムを最低1点は取り入れることをオススメします。ここで言う女性らしいアイテムとは男性が絶対に使わないアイテムです。例えばスカートであったり、フリルの付いた服であったり、女性らしい丸みのある形や色のバッグであったり(男性物のバッグはだいたい四角い)…などなど。どうしても女性らしいアイテムが一点は入っていないとメンズライクになりがちなので女性は+αでこのことを覚えておいてくださいね。

以上!
外見を磨くのはそれなりに努力が必要ですが、1つずつでもいいのでぜひ実践に移してくださいね。
次はボイストレーニングのススメについて書く予定です。

参考文献
MB著『最速でおしゃれに見せる方法』 扶桑社 2015.09.17

第一印象を磨く~まずは外見から②~

こんにちは、またはこんばんは。
コミュ障のマサです。

今日は前回の記事に引き続き外見の磨き方について。
前回の記事を未読の方は、先にそちらを読んでいただくことをオススメします。

masa-commusyou.hatenablog.com

(注)---------------------------------------------------------------------------------------
当ブログの内容は、下記記事のコミュニケーションの5つの原則を前提として書いています。未読の方はぜひご一読ください。

コミュニケーションの5つの原則まとめ - コミュ障のためのコミュニケーション論

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さて、前回人の外見を
(1)顔
(2)髪型
(3)体型
(4)服装
の4つに分けて説明すると述べました。
顔については前回述べたので、今日は(2)以降について述べますね。

(2)髪型について
 髪型を整えるには、結論から言うと
1.美容室で髪を切ってもらう
2.毎朝髪型を整える(寝癖を直す、男性なら整髪料で整える)
の2点です。
 「そんなの当り前だろ!」という人は多々いると思います。
 そう思った方は大丈夫。本項本記事は飛ばしてください(書いてたら思った以上に長文になって体型までたどり着きませんでした汗)。
 なんでこんな当たり前のことを持ち出すかというと、意外とこの2つをしていない人がいるからです(かつての私含め)。
 「美容室っておしゃれな雰囲気で行きづらい…」、「整髪料買ってセットしてみてもなんか上手くいかない…。変な髪形になってないか不安…」、今では当たり前に美容室に行っている人でも、始めはそんな風に思った方も多いのではないでしょうか?
 そしてこんな気持ちをずっと引きずって大人になっても美容室に行かず、理容室で髪を切っている方もいるのではないでしょうか?
 もちろん理容室が絶対NGとまでは言いません。注文の仕方や髪のセットの仕方次第でおしゃれに見せることはできます。ただし、それは髪を切ってもらう際の注文の仕方、また髪のセットの仕方に慣れている人ができることです。
 一般に理容室より美容室のほうがおしゃれな髪形を作ることは得意です。多少注文の仕方が下手でもおしゃれな髪形を作ってくれますし、整髪料でのセットの仕方も教えてくれます。
 一方で理容室はおしゃれというより身だしなみを整えるというイメージで、細かい注文ができないと髪の長さを均一に整えられるだけになりがちです。
 美容室:おしゃれが目的
 理容室:身だしなみを整えるのが目的
というイメージです。
 こういう説明をすると「別におしゃれとか興味ないし…」という人が一定数います。別におしゃれに興味を持てなんていう気も私にはありません。ただ興味の有無に関係なく、コミュニケーションの手段としておしゃれをすることは提案しておきたい。
 なんだかんだ世の中外見がいいと得することは多いのです。見た目がすべてではないですが、見た目が重要なことは外見に自信が無い人ほどよく分かるのではないでしょうか。
 モデル並みの美男美女を目指すには遺伝に恵まれてないと難しいですが、普段の生活の中で外見に好感を持たれるぐらいなら努力次第で誰でもなれます。ただし、努力は必要です。これは外見に限らずですが、人とのコミュニケーションは基本的に努力して鍛えるものです。もちろん子供の頃から自然とコミュニケーションが上手な人はいますが、そういう人はきっとこのブログを読んではいないでしょう。このブログはコミュ障の人に向けて書いているので、努力が必要であることは言っておきたいと思います。
 …と、ちょっと話が本筋からずれてきた気がしますね汗
 髪型の話に戻します。で、髪型を磨く上で何から始めるかですが、まず普段美容室に行ってない人はずべこべ言わずに勇気を出して美容室に行きましょう(これも努力のうちです)。また、行く際はネットの画像でいいので自分がいいなと思った髪型の写真を用意して見せましょう。もちろん印刷などせずスマホで見せればOKです。自分で決めれないなら親しい人に「どんなのが似合いそうかな?」と聞くのもいいでしょう。
 そして注文の際は「この髪型がいいなと思っているのですが、こんな感じに出来そうでしょうか?」と尋ねるといいでしょう。当り前ですが人の頭の形、髪の癖などは人によって異なるので、写真を見せてもまんま写真の通りにできるとは限りません。いざ仕上がってみるとイメージと異なることのほうが多いでしょう。ですが、上の尋ね方をするとイメージに近づける努力は大抵の美容師さんはしてくれます。
 あと1つ念頭に置いておいてほしいのは、一発で理想の髪形になれるとは思わないことです。私もいろんな美容室に行き、セットの仕方を美容師に質問し、周りの人に自分の髪形の感想を聞き、自分でセットの仕方を試行錯誤し、いろんな整髪料を試して自分が納得できる髪形を作れるようになりました。
 いざ美容室に行って切ってもらったけど周りの評判はイマイチだった…。あるいは、切ってもらったときはよかったけど自分でセットしてみると上手くいかない…というのは多くの人が通る道です。ここは努力が必要ですし、時間もそれなりにかかりますので覚悟しておきましょう。
 また、髪型を磨くうえでぜひやってほしいのが「周りの人に自分の髪形についての正直な感想を聞くこと」です。自分で鏡を見てあれこれ悩むのも必要な過程ですが、美容室に行きなれていない人は自分のセンスを信用しないほうがいいです。まずは自分よりも他人の意見、特におしゃれな人がいるならその人の意見を参考にするのをオススメします。意見を聞くときも「髪型頑張りたいと思ってて、正直な感想を聞かせてもらえないかな?」と髪型について努力したいと考えていること伝えたほうが、相手も正直な感想を言いやすいです。誰だって好き好んであなたを傷つけたくはないので、髪型微妙だなと思っててもなかなか伝えずらかったりするものですからね。

だいぶ長文になってしまいましたがまとめると、
1.美容室に行ってない人はずべこべ言わずに行く
2.一発で理想の髪形にはなれない。美容師や周りの親しい人に聞きながら試行錯誤(努力)する
3.毎朝髪型を整える
ということです。

以上、次記事では(4)服装までたどり着ける予定です。お楽しみに!

第一印象を磨く~まずは外見から①~

こんにちは、またはこんばんは。
コミュ障のマサです。

今日はコミュニケーションの原則5.第一印象を磨くに関連して、
外見の磨き方についてのお話です。


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当ブログの内容は、下記記事のコミュニケーションの5つの原則を前提として書いています。未読の方はぜひご一読ください。

コミュニケーションの5つの原則まとめ - コミュ障のためのコミュニケーション論

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上の記事の原則5.第一印象を磨くでも述べている通り、一般に人は人やモノ、あるいは無形物においても接する回数が増えるほど好きになるという心理傾向があります。
これを心理学で「単純接触効果」と言います。
ただし、単純接触効果が働くには前提条件があります。
それは1回目の接触時の印象が「中性または好印象であること」です。
つまり、第一印象が悪いとそこから人に好かれるのは難易度が高くなるわけです。
これが第一印象を磨くことが大切な理由ですが、では第一印象とは何で決まるのでしょうか?

人は物事を五感すなわち「視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚」で認識しています。
このうち人の第一印象に大きくかかわるのは「視覚、聴覚、嗅覚」に対応して、
「外見、声や話し方、体臭や服のにおい」となります。
この記事では、この中でも外見を磨くことについて述べていきます。

人の外見が第一印象を左右する上で大きな要素なのでは言うまでもないでしょう。
ここでは、外見を磨くうえで人の外見を
(1)顔
(2)髪型
(3)体型
(4)服装
の4つの要素に分けて説明しようと思います。

(1)顔
 顔は遺伝だし整形しない限り変えられない…。だからこそ自分の顔に自信が無いと悩みは尽きないものです。ですが、整形までやるとなるとお金もかかってきます。そこでぜひオススメしたいのが「スキンケア」です。
 何もイケメン美女でなければ人に好かれないなんてことはありません。実際、あなたが好感を持ってる人はみんな美男美女というわけでもないでしょう?
 整形できるならそれに越したことはないですが、出来ないことを言っても仕方ありません。まずは自分のできるとこから始めましょう。
 さて、スキンケアの基本は1.洗顔、2.保湿、3.日焼け止めの3つです。朝晩、顔の汚れを落とす→保湿する。朝はプラス日焼け止めを塗るひと手間がかかります。
1.洗顔
 まずは体温より低めのぬるま湯で顔のホコリなどを流します。次に洗顔料を洗顔ネットでしっかり泡立て、肌に乗せていきます。このとき擦らないように、指が肌に触れないように洗うのが大切。摩擦は厳禁です。
 
最後に洗顔料をぬるま湯で流します。流し残しがあると肌荒れの原因になるため注
2.保湿
 顔の水分を拭いた後、化粧水で潤いを与え、乳液orクリームなど油分でフタをして潤いを逃さないようにします。ですが、面倒ならのちに紹介するようなオールインワンタイプのものでも十分効果はあります。
3.日焼け止め
 朝出かける前は必ず日焼け止めを。曇りの日でも塗りましょう。3時間おきぐらいに塗りなおすのが理想的です。せめて汗をかいて日焼け止めが流れたら塗りなおしましょう。

 スキンケアは商品が多種多様でどれを選んでいいか分からないという方もいると思うので、ここではオススメ(私が使っているもの)を挙げておきます。ここに挙げた以外のモノでも基本的に有名どころやお気に入りのものがあればそれで問題はないです。
※当方男性のため、やや男性目線でのオススメになりますが女性でも問題なく使えます
1.洗顔について
 洗顔料:『ロゼット 洗顔パスタ 海泥スムース
 特徴→泡立ちがいい。めっちゃ安い。
 洗顔ネット:『バルクオム BULK HOMME THE BUBBLE NET 泡立てネット
 特徴→少し高めだが、短時間でしっかり泡立つ。かなり時短になります。

2.保湿について
 『無印良品 クリアケアオールインワンジェル 200g
 特徴→肌のテカリを押さえる成分が入っている。特に男性にオススメ
 『MINON(ミノン) ミノン アミノモイスト モイストチャージ ミルク 100g
 特徴→乾燥肌で上のオールインワンだと保湿力が足りない人向け。乾燥する冬場だけ使うのも◎
3.日焼け止め
 『フィス ホワイト メンズ 日焼け止め 50g SPF50+ PA ++++ ウォータープルーフ
 特徴→白浮きしない。ほんとにしないので見た目には日焼け止め塗ってる感0です。

以上、思った以上に長文になったので続きはまた明日。
あと1~2回は外見を磨くことについての記事になりそうです。

オウム返しをすることが重要なわけではない

こんにちは、またはこんばんは。
コミュ障のマサです。

今日はオウム返しをすることが重要なわけではないという話です。

最近はコミュニケーションに関する本が多数出版されており、
読んだことがある方も多いと思います。

そんな中でよく書かれるのが「オウム返しをしましょう」という話。
おそらく見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか?

かくいう私もコミュニケーションについて初めて学んだ内容は、大学のキャリア系授業での「オウム返しをすることが大切」という話でした。

 

ただこのオウム返しの話、いざ聞いて実践したところ「オウム返しばかりしてたら変な目で見られた」という被害報告や、「ずっとオウム返ししてるわけにもいかないし、他にどうすればいいの?」という疑問の声が私含め周囲でも上がっていたことをよく覚えています。

オウム返しは確かにコミュニケーションにおける基礎的かつ重要な技法の1つです。
ただし、ここで重要なのはオウム返しはあくまである「目的」のための手段の1つでしかないということです。
その目的とは、「相手の話を聴いていることを伝える」ことです。

当り前ですが、オウム返しとは相手の話を繰り返すわけですから、相手の話を聴いていないと行うことができません。
よって、話し手としてはオウム返しをされると、少なくともこの人は私の話が聞こえているということが分かるわけです。

そして、当然目的に対して手段は複数あるものです。
相手の話を聴いていることを伝える手段もオウム返し以外にたくさんあります。
例えば…

(1)うなずき
 相手の話に対して、相手のほうを向いて頷きながら聴くこと。
(2)言い換え
 相手の話の内容を言い換えること。頭に「つまり」が付くイメージ。
 「(つまり)~なんですね」
(3)質問
 相手の話の内容に対して質問すること。普通自分の話に質問されて、この人は話を聴いてくれていないとはなりにくい。
(4)要約
 相手の話を要約すること。(2)言い換えに近い。
(5)共感を示す(やや応用的テクニック)
 相手が抱いているであろう感情を伝えること。詳細は下記記事を参考

masa-commusyou.hatenablog.com

など。

 オウム返しばかりされたら、「何でこの人さっきから私の話を繰り返してるの?」と思われるのは想像に難くないと思いますが、上のように複数のテクニック(手段)を組み合わせると自然に見えそうではないですか?

 このことを理解せずにただオウム返しが大切!と覚えてしまうと、ついついオウム返しばかりに頼りがちになります。人に嫌われる原因にもなりかねないので、ぜひ複数の手段を取り入れて「あなたの話を聴いていますよ」「あなたの話に関心がありますよ」ということを伝えるようにしてください。

 

共感についてよくある誤解~共感とは「相手が」どう感じているかを理解することである~

こんにちは、またはこんばんは。
コミュ障のマサです。

今日は共感についてよくある誤解についてお話します。

皆さんは次のような会話を聞いたり、したことがあるのではないでしょうか。
A「この間上司に~って嫌味みたいなこと言われてさ」
B「分かる分かる。私もこの前上司に~って言われてさ。一日イライラしちゃったよ」

さて、このBさんの反応を見てBさんはAさんに共感していると考える方もいるかと思います。
一般に誰かの話した経験に対して、自分も同じような経験があるとBさんのように「分かる」という言葉を使って自分も似たような経験があって~と話しがちですよね。

ですが、このBさんの反応は実は共感できているとは限りません。

 まずAさんの話に注目してみると、Aさんは嫌味を言われたという事実は話していますが、そのあと自分がどういう気持ちになったのか、どういう影響を受けたのかは話していません。この後Aさんも嫌な気分になっていたなら、結果的にBさんは共感してくれたとAさんは受け取るかもしれませんが、仮に「でも上司の言うことにも一理あるかなと思って~」と続くなら共感してくれたとはならないでしょう。
 もちろん、今は文章で表現しているため話の内容しか分かりませんから、このときAさんが不快そうな表情を浮かべていたなら、「きっと嫌な気分になったのだろう」と共感することはできます。
 ですが、仮にそうだとしても共感する上で大事なのは「相手が」どのように感じたかであって、「自分が」どのように感じたかではありません。言い換えるなら、共感するす際は基本的に相手(話し手)が主語になるのです。「きっと嫌な気分になったのだろう」というのは「(Aさんは)きっと嫌な気分になったのだろう」ということですよね。
でもBさんは自分が似た経験をしたときに、「自分が」どういう気持ちになったかを話してしまっているわけです。

 また、ここで注意すべきなのは共感「する」ことと共感を「示す」ことは別だということです。
「(Aさんは)きっと嫌な気分になったのだろう」と共感したことを示す(伝える)際は、「~と言われて(あなたは)嫌な気分になったんだね」と相手を主語にすることもできるのですが、「そういうこと言われると嫌な気分になるよね」とあたかも自分も同じような経験をしたらそう感じるという言い方をすることもできます。そして多くの場合、後者の言い方のほうが話し手の共感してくれてる感は大きくなります
 ただし、自分が同じような経験をしても話し手と同じような感情を抱かないだろうときに後者の言い方をしてしまうと、後々「嘘をつかれた」と話し手が感じることもあるでしょう。
 ですので、自分もきっと同じような感情を抱くだろうときは後者の言い方を、そうでない場合は相手を主語にした前者の言い方をオススメします。ただし、相手を主語にする場合はあえて「あなたは嫌な気分になったんだね」と主語を言葉にせずに、「(あなたは)嫌な気分になったんだね」と主語を言葉にせずぼかすほうが話し手の共感されている感は増すでしょう


 ところで、共感の話とは少し趣旨がずれますが、上の例でBさんはAさんの話をさえぎって自分の経験の話を始めてしまっています。基本的に相手が話しているときは最後まで聴くのが基本です。自分の話は相手の話を聴き終えてから話すほうがよいでしょう。

 話の聴き方や共感の示し方については下記記事でも述べていますので、よければ参考にしてください。

masa-commusyou.hatenablog.com

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コミュニケーションの5つの原則まとめ

こんにちは、またはこんばんは。
コミュ障のマサです。


今回はコミュニケーションの基礎となる5つの原則について、
簡潔にまとめておきたいと思います。

このブログでお話しすることはこの5つの原則に基づいているので、必読の内容です。

原則1.相手の話を聴いていることを伝える

人の話を黙って聞いているだけでは、話し手は聴いてもらっていると感じられません。
あなたの話を聴いていますよ、あなたの話に関心がありますよということを伝えることが大切です。その代表的な手段は「オウム返し」です。

原則2.言語情報と非言語情報を一致させる

コミュニケーションにおいては、話の内容すなわち言語情報だけでなく、表情などの非言語情報もやり取りされます。一般に、言語情報と非言語情報が不一致だと、非言語情報が優位に立ちます。
例えば、仕事の面接などで言葉で「~には自信があります」と言っても、顔がうつむいていて面接官と目が合わなければ普通は自信がなさそうに見えるものです。
人に何かを伝える際は言語情報と非言語情報を一致させることが重要です。


原則3.感情ベースの話と事実・数値ベースの話を区別する

一般に人と人との会話は「喜怒哀楽」といった感情のやり取りをしている場合もあれば、ビジネスでよくあるように事実・数値やそれに基づく考えをやり取りしていることもあります。人が感情ベースの話をしているのに、事実・数値ベースの話で返してしまうと気持ちがすれ違いがちです。
例えば、「この前~さんに腹が立って~」、「気持ちは分かるけど~さんにも一理あるんじゃないか」というように腹が立って=怒ってという感情に対し、事実に基づいて批評めいたことを言うと大抵は相手の反感を買ってしまいます。何か指摘をしなければならない場面でも、まずは相手の感情に共感を示してからのほうが相手も受け止めやすいでしょう。
相手が感情ベースの話をしているのか、事実・数値ベースの話をしているのかを区別し、相手に合わせることが大切です。

原則4.相手をよく観察する

原則3.で共感を示すことについて軽く触れました。
共感とは「相手が」どのように感じているかを理解することですが、当然人の気持ちは目に見えないものですから理解することは容易ではありません。ですので、相手の話の内容すなわち言語情報や、表情・声のトーンなどの非言語情報から相手の気持ちを推察することが必要になってきます。
そのためには相手をよく観察することが重要です。特に表情は感情が表れやすいため、まずは相手の表情に注目することから始めるといいでしょう。これには自然と視線が相手の顔を向くという効果もありますので、人と目を合わせるのが苦手な方には特にオススメです。
また、相手のYes/Noのサインにも注目できるとよいでしょう(これについては下記記事が詳しいです)。

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原則5.第一印象を磨く

一般に人は、人でも物でもあるいは無形物でも接する回数が増えるにつれその対象を好きになるという傾向があります。これを心理学で「単純接触効果」と言います。例えば、CMでなんとなく聴いていた曲がいつの間にか好きになっていたというのもこの例です。
ただし、単純接触効果が働くには前提条件があります。それは最初の接触時の対象の印象、すなわち第一印象が「中性または好印象であること」です。中性とは、特に好きでも嫌いでもないという状態です。つまり、第一印象が悪いと単純接触効果は働いてくれないわけです。
例えば、SNSなどで知り合った異性と初デートの場面で部屋着のような格好で来られたら、そこから付き合う関係までいくのが困難であるのは想像に難くないと思います。いわゆる「生理的に無理」と言われるやつです。
デートに限らず、最低限の身だしなみを整えるぐらいはしておいたほうがよいでしょう。

 

話を聴くときに大切なこと〜人の気持ちは分からない〜

こんにちは、またはこんばんは。

コミュ障のマサです。

 

昨日、コミュニケーション能力を鍛えるにはまず話の聴き方から鍛えるのがいいという記事を挙げました。

今日はこれに関連して、話を聴く際にぜひ意識しておきたいことをお話しします。

 

それは、人の気持ちは分からないということです。

 

当たり前ですが、人の気持ちは目に見えるものではありません。ですから他人の気持ちや考えていることが分からないのは当然のことです。だからこそ、自分の気持ちを分かってくれる人、共感してくれる人は大切に思われるわけです。

 

分からない人の気持ちにどうやって共感を示すのかは上の記事の「共感を示す」の項目で述べたとおりですが、ここでぜひ忘れないでいただきたいのが「人の気持ちは分からない」ということ。

共感を示すのが上手くなってくるとつい他人の気持ちが分かった気になり、決めつけで話してしまうことがあったりするのですが…他人の気持ちは話の内容や、表情・声などの非言語情報から推察することはできても正確に分かることはできません。

そして、他人の気持ちは分からないという意識があるからこそ人の話により真剣に耳を傾け、相手の表情・声のトーンなども細かく観察しようと思えるわけです。

この意識があるかないかで、話の聴き方の上達度は大きく変わってきます。

 

ぜひ、皆さんが聴き上手だと言われるようになっても、「人の気持ちは分からない」という意識は忘れないようにしてください。